こんにちは。モタです。
バイク関連の道路交通法が改正されるとニュースになっていますね。最短 2 日でAT(オートマチック)小型限定普通二輪免許をとることができるようになるとのことです。
これまでは最短で 3 日必要だった免許が、学科も技能教習もこみで 2 日で OK ということで、原付ユーザーは結構気になるのではないかと思いまして、現時点での情報を整理しました。
車の普通免許を持っていることが前提
道交法の改正で AT 小型限定二輪免許の 2 日間で取得できるようになるというのは、車の普通免許を持っていることが前提ですのでちょっと注意が必要です。
どういうことかというと、今回の改正は教習内容の変更ではなく、現行の教習内容を維持したまま、車の普通免許を持っている人が一日に受けられる技能教習の時間を 3 時間から 4 時間に増やすというもので、卒業するために必要な教習時間そのものは変わりません。
車の免許を持っている場合に必要な教習は、学科 1 時間、技能 8 時間ですので、ルールが変更になることで学科と技能教習を最短 2 日間でこなすことが可能になります。
※ ただし、技能教習は 4 時間連続で受けられません。これまで通り休憩をはさむ必要があります。
※ 免許を持っていない人は、これまで通り、学科 26 時間、技能 9 時間の教習をこなす必要があります。
社会人の原付ユーザーのための改正ぽい
2 日間で教習を終えられるということで、週末だけ教習所に通うことで免許を取ることができるようになります (2 日間がっつりな感じになりそうですが)。
AT 小型限定を取ると、30 ㎞速度制限やパワー不足や二段階右折や他の車に邪魔にされるストレスなど様々なものから解放されるので、毎日の通勤や通学の足に原付を使用している方からのニーズは一定数あります。この中でも、通学用途の学生の場合というよりは、時間の自由がききにくい社会人向けの制度改正、という位置づけのようです。
7 月に施行されるとのこと。
卒業検定は別の日になりそう?免許センターでの手続きもあります
せっかく 2 日間で教習をとれるようになるということなのですが、ちょっと残念なところがあるようです。
おそらく 2 日間詰め込んで学科と技能教習を受けることになります。
スケジュールのイメージとしては、土曜日に入校して学科と技能で 5 時間、日曜日の朝から 4 時間バイクにのって、夕方に見極めがもらえる、という感じでしょうか。
卒業検定は事前申し込みが必要で、見極めをもらったあとに申し込みます。また、多くの場合前日の夕方までには申し込みしないといけないと思われます。そうなると、週末だけで教習所を卒業するのは難しそうです。卒業検定のためにもう一日必要になってしまいますね。人によっては、次の週末に卒検になり、それまで一週間まったくバイクに乗らずに卒検に臨むということに・・・。
また、免許センターでの手続きもあります。卒検後に間に合えばよいですが、センターの受付時間等によっては別の日にいかないといけません。
となると、教習で 2 日、卒業検定で 1 日、免許の手続きで 1 日、合計すると最短 4 日はかかってしまうのでは???
えーと。これはちょっと微妙かもですね。。
社会の反応
この改正に関するパブリックコメントをみてみました。
- 改正自体に対して
- 賛成派
- 2 日間で教習を修了できることは免許取得の利便性につながる
- 連続して技能教習をうけた方が習得しやすい
- 反対派
- 1日に4時限の技能教習を受ける教習生の理解度に問題があるのでは?
- 週末2日間で教習を修了することを希望する人はそんなにいないのでは?
- 賛成派
- 改正の対象が車の免許を持ってる場合の AT 小型限定であることに対して
- 他の免許の 1 日の技能教習時間の上限も見直せば?
- 連続教習時の休憩時間に対して
- ちゃんと休息時間を挟めば疲労はないから大丈夫。
- 教習生の体力や疲労度で休息時間の要否を判断したらどうか?
- 休息時間は OK だけど、季節や天候によっては、もっと長く休息させたほうがいいんじゃない?
さまざまな反応があったようです。
まとめ
AT 小型限定二輪免許を 2 日で取れるというのは、車の免許を持っている人に限って一日に受けられる技能教習の上限が一時間増えることで、教習所の学科および技能教習を 2 日で完了できるようになる、ということですね。教習内容は以前と変わりません。
卒検や免許の交付にかかわる手続きも必要なので、さすがに週末だけで免許はとれなさそうですが、これをきっかけにバイクユーザーが増えたらちょっとうれしいですね。
ではでは~。